等身大「初音ミクロボット」ロボデックスで展示 舞台などエンタメでの活用を
1月17日から19日にかけて開催されたロボデックスにて、等身大の初音ミクロボットが展示された。
同ロボットは、みさいる(@missile_39)さんが個人で制作していたロボット。今では大学の研究室にて、制作をしているのだという。
人と同じくらいのサイズの初音ミクロボットは、全身で50個のサーボモーターが使用されている。指1本1本を動かすことができ、細かな表現をすることができるようになっている。
実際に初音ミクロボットを動かして頂いた。隣にいるみさいるさんの動きに合わせて、初音ミクロボットが動く。モーションキャプチャで動きを取得し、その動きを初音ミクロボットで再現している。今回は会場で無線が飛び交っていることから有線で接続しているが、無線LANでも接続が可能だ。
遅延もそれほど感じられず、指の動きなど細かな動きまで再現できているのがわかる。
みさいるさんは、2008年に初音ミクロボットの開発に着手。その後2号機の開発が行われ、今回展示されたものがその2号機となる。2号機では、VRで初音ミクロボットの視界を再現し、モーションキャプチャで動きを再現させることができるため、まるで初音ミクに乗り移ったかのように操作をすることができる。
そして昨年には「等身大美少女ロボット制作計画」と題して、CAMPFIREでの資金調達を開始。目標額の119%となる約360万円を調達し、第三世代機体「足立レイ」を現在開発中だ。目指すは「等身大(160cm前後)の表情を変え、しゃべって歌って歩ける美少女ロボット」。
みさいるさんは今回展示された初音ミクロボットなどを、エンターテインメント領域で活用できるものにしたいと語った。舞台に出て人を楽しませるロボットを目指しているという。また、実在しない2Dや3DのCGキャラクターがYouTubeで動画配信を行う「バーチャルYouTuber」が最近話題になっているが、それをこの様なロボットにやらせることもできるのではと考えていると語った。