ロボスタ勉強会「ソニーモバイル Xperia Hello! SDK編」が開催されました!
10月11日、ロボスタ勉強会が開催されました。今回は「Xperia Hello! SDK勉強会」ということで、ソニーモバイルコミュニケーションさんにご協力をいただきました。
Welcome to Xperia Hello! World
ソニーモバイルコミュニケーションズ 倉田さんからは「Welcome to Xperia Hello! World」と題し、今までソニーでロボットに関わっていたご経験と、そこから得た知見をXperia Hello!の開発にどのように生かしてきたかをお話しいただきました。
倉田さんが今まで関わってきたロボットは、初代aibo、QRIO、などがあります。
二足歩行ロボットの魅力と弱点、サイズ感はどの大きさが適切か、故障率を下げる工夫、魅力あるロボットを作るためのポイントなど非常に興味深い話題が次々と繰り出され、正解のないロボット開発に対し、熟考を重ねてXperia Hello!にたどり着いた経緯をお話いただきました。
Xperia Hello!が生きている感じを表現するためにいくつもの工夫がされているトピックでは、ソニーモバイル社で約400種類のモーション(動作)集を用意しているお話もありました。
これにより、ロボットプログラミングをしたことがない方でも開発のハードルを下げることが出来ました。
Xperia Hello!のモーションと言えば、最近「ラジオ体操」の機能がリリースされました。手も足もないXperia Hello!がどのようにラジオ体操を行うのか、気になりませんか?気になる方は是非以下の動画をご覧下さい。
Xperia Hello! SDKのご活用
続いて、Xperia Hello!プロジェクト ソフトウェアアーキテクト ソフトウェアエンジニアの久保田孝徳さんからは、Xperia Hello!のSDKについての説明が行なわれました。
Xperia Hello!の開発は、Android層での開発、Xperia Hello! SDKでの開発、その他部分での開発の大きく3つに分かれます。
目と首のLEDの制御、胴体の回転、人感センサーでの人間の検知が今回提供のSDKで行なう部分になります。
ディスプレイ、カメラ、NFC、マイクはAndroid層での開発、音声認識・顔認識は開発者が自由に外部サービスとの連携をさせる形となります。
音声認識・顔認識をSDKに含めていないのは、前述の倉田さんの説明にもあったように、各ビジネスでのサイズや要求に応じてチョイスするほうがよいのではないかという思想からです。
Xperia Hello!はGoogle認定済みAndroid端末なので、Googleサービスとの親和性が高いという特長があります。
Xperia Hello! SDKご利用案内
コンパニオンプロダクト営業部 冨永さんからは、Xperia Hello! SDKを実際に利用する際の手順についての説明がありました。
Xperia Hello! SDKを使うためには、ソニーグループのSFIリーシング株式会社からリース契約を行う必要があります。
リース契約完了後、専用サイトからSDKをダウンロードし、インストールと開発環境のセットアップをすると開発を行うことができます。
リース代金は、6ヶ月間のリースで月額18,000円×6ヶ月、12ヶ月間のリースで月額10,000円×12ヶ月です。これ以外の期間で利用したい場合には要相談となります。
LT(ライトニングトーク)
株式会社ソフトウィング安井さんからはLT「Xperia Hello! SDK に挑戦してみた」の発表がありました。
2年ほど前からコミュニケーションロボットのアプリ開発をはじめた安井さん。今回Xperia Hello! SDKを実際に使ってみて気づいた点、つまづいた点をLTで共有していただきました。
発話とモーションのお話、待機状態(ボア)表現のお話は特に興味深い内容でした。
最後に安井さんから「もくもく会をやりましょう!」という希望と、ソニーモバイルさんへにサポートいただきたいという要望が伝えられました。
質疑応答
ソニーモバイルの中の方への質問タイムは、参加者から熱のこもった質問が多数されました。
プレゼントタイム
今回勉強会ご参加頂いた全員に、Xperia Hello!ステッカーと缶バッジがプレゼントされたのですが、更にジャンケンで勝ち残った方に Xperia Hello! Tシャツと Xperia Ear Duo パーカーをプレゼントしました。
懇親会
懇親会では、実際にビジネス活用されているアプリが入っているXperia Hello!のデモ展示がされました。
併せて、久保田さんによる希望者向けのSDKプチ体験会も行われ、大好評でした。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。