自分好みの味をシェアできる未来へ —— ロボットがコーヒーを淹れる「ROBOTS.COFFEE」に行ってきた
こんにちは! ロボット女子の里見です。
私はコーヒーのメッカと言われるメルボルンでバリスタ修行をしていたほどのコーヒー好きです(でもブラックよりもカフェラテ派)。
そんな「ロボット女子」で「コーヒー女子」の私にうってつけのお店が日本橋馬喰町にオープンしたと聞きつけ、早速取材に行ってきました。
やってきたのはロボットがコーヒーを淹れてくれるお店「ROBOTS.COFFEE」です。
お店に入ると、まずiPadが置いてありました。これで注文をします。
オーダーと支払い方法はシンプル。iPadで商品を選び(店員さんが手伝ってくれる)、クレジットカードを通す(店員さんが手伝ってくれる)だけです。これで、コーヒーロボットが動きます。
こちらの機械(ロボット)が豆の種類・オーダーの杯数に応じた量の豆を挽いてくれて、
この機械(ロボット)がドリップをしてくれます。お湯の温度や豆がお湯に浸かる時間などがプログラムされているそうです。すっごい!
コーヒーの味を「シェア」できるように
なぜこのようなコーヒーショップをつくろうと思ったのでしょうか。店長の柴田さんに聞いてみました。
里見
ロボットにコーヒーをつくらせるアイデアはどのように生まれたのですか?
柴田さん
千葉にあるカモガワ珈琲というコーヒー屋さんに、私のコーヒーの師匠がいるのですが、その師匠から「同じ豆でも挽き方・ドリップの仕方などで大きく味が変わる」ことを教わりました。そこで、プログラミングで制御したら均一に美味しいコーヒーができるのではないかと考えて、コーヒーのロボットを作り始めました。
里見
そのアイデアはいつ頃から考えられたのですか?
柴田さん
今年の5月に構想して、先日11月1日にオープンしました。
里見
すごくスピーディですね。今後はどのような展開を予定していますか?
柴田さん
アプリケーションをつくる予定です。
お客様が自分でカスタマイズできるようになればと考えています。例えば、ドリッパーの選び方で、お湯に浸かっている時間が変わりますが、その時間が長いと苦味が出やすくなります。そこで、ドリッパーを選べたり、豆の挽き方を変えたり、お湯の温度を選べたりと、コーヒーをお客様好みの味にできるようにと考えています。
その自分のオリジナルブレンドのQRコードを発行して、友達とシェアできるようにもしたいです。芸能人がQRコードをシェアしてくれたら、その味を楽しむことが可能です。頑張って12月頭には実現したいですね。
ちなみに、ROBOTS.COFFEEのロゴの上には「Ver.Beta 0.1」と書いています。技術をアップデートするごとに、どんどんバージョンアップしていく予定です。
里見
わ〜! それは楽しみですね!
いざ、実食・実飲
今回は、ホットのシングルオリジンコーヒー(380円)とチーズケーキ(390円)を頼みました。
コーヒー、とても良い香りがします。味がしっかりと出ている美味しいところだけをお客さんに提供しているらしいですよ。
おお! 美味しい!
感想
今回体験してみて、将来的には「自分の好きなコーヒーがあるから、あの店に行く」ではなく、「自分好みの味を再現できるから、あのお店に行く」という選択肢もできるようになると感じました。
お店は、全体的にシンプルで落ち着いていました。1階は店員さんとお話しながら立ち飲みできるスペースになっていて、2階では長テーブルがあり、ゆっくり座って飲むことができます。
メニューは、コーヒーが380円。ケーキが250円〜390円と、ふらっと立ち寄りやすい価格です。
店長の柴田さんが代表を務めるJigowatts社は、IoTデバイスの開発なども行なっています。ハードウェア・ソフトウェアの知識があったからこそ、このようなコーヒーロボットの製作が可能になったんですね。
美味しいコーヒーを作るこだわりが、たくさん詰まったコーヒーショップでした。今後のバージョンアップにも期待しています。はやく自分のオリジナルブレンドを作りたい〜!
所在地:東京都中央区日本橋馬喰町2-3-3 ジゴワッツビル1階
営業時間:毎日 7:00-19:00
URL:https://robots.coffee/