Robotex Japan初のワークショップイベント「おやこちゃれんじ」が開催!
2月18日東京・品川のMicrosoft本社において、Robotex Japan初のイベント「おやこちゃれんじ」が開催されました。
Robotexとは?
Robtexとはヨーロッパ、エストニア発祥のロボットイベント。世界15ヶ国で開催されているワールドワイドなイベントです。ロボット技術を学べるワークショップや展示会などを行い、子どもたちに主体性や創造性を育てることを目的としています。
日本では孫泰蔵氏が代表を務めるVIVITA株式会社がパートナーとなり、「Robotex Japan」として昨年8月から活動が開始されました。
親子で考えて発表するワークショップイベント
今回開催されたイベント「おやこちゃれんじ」は、会場にある様々なロボットを実際に体験して、その体験を元に子どもたちが今困っていることを解消するアイデアを考えて発表するというもの。簡単に言うと、子ども向けのアイデアソンです。
もちろん、子どもだけでアイデアを考えて発表するのは難しいので、保護者の方やスタッフが手助けをしながら最終的にアイデアを形にしていきました。
当日は雪が降る中、11組23名の家族が参加しました。
まずはRobotexの紹介や、会場に展示されたロボットについて、Robotex Japanのスタッフから説明が行なわれました。ちなみに、ロボスタもこのイベントに「ロボホン」「Xperia Hello!」「COZMO」の3台のロボットを持ってお手伝いしましたよ。
いよいよお待ちかねのロボット体験です。タブレットを使って実際にロボットを操作をしてみたり、コミュニケーションロボットに話しかけて対応を見てみたりと、子どもだけではなく保護者の方も一緒にロボットを楽しんでいました。
ロボットを体験している子どもたちが純粋に楽しんでいる表情がとても印象に残りました。
大人さながらのアイデア出し
いろいろなロボットを楽しんだ参加者の皆さん。続いて、決められた時間の中で課題解決のためのアイデアを出して、発表のための準備(お絵かき)をしていきます。
まず、日頃の困りごとをお父さんやお母さんから聞き出していきます。が、うまく聞き出してアイデアになっていく子もいれば、なんだか恥ずかしくなって上手に聞けなくて困っている子がいたりと、まさに個性が溢れています。
アイデアが決まったら、画用紙にイメージを書き出していきます。
鉛筆のみでガシガシ書きまくっていく子、会場にあるロボットのフォルムを見ながら色つけをして書いてくい子など様々でした。
アイデア発表! 大人顔負けのピッチも!
準備が終わり、いよいよ発表です。
トップバッターは「みんなおたすけロボ」。困ったことを全部助けてくれるというロボットで、昔誰もが考えた夢のようなロボットでした。特に男の子はこんなロボットを思い浮かべたことがあるかもしれませんね。
続いて発表されたのは、妹がいろいろな物をポイポイ投げてしまうのでそれを網でキャッチしてくれる「ポイキャッチロボ」というアイデア。妹思いのお兄ちゃんでした。
続いて発表されたこちらの可愛いロボットは「言いたいことをまとめてくれるロボ」。自分が言いたいことをロボットに伝えると代わりに話してくれるとのこと。また、外国語にも翻訳してくれるので、世界中の人とやり取りが出来るとのことでした。
写真が少し見にくいですが、こちらは「ゴミを捨ててくれるロボット」とのこと。お父さんがゴミを捨てているので、その代わりに捨ててくれるというアイデアでした。お父さん、嬉しいでしょうね。
こちらは料理をしてくれるロボットです。頭の上にレシピを表示でき、手が包丁になって食材を切ってくれるとのことです。
子どもに向けたタブレット「キッズパット」というアイデアも発表されました。子どもたちに必要な機能が入っていて、寝なければいけない時間なども教えてくれるとのこと。子どもの目線でタブレット端末を作るとこうなるんですね。
このお魚ロボットは、カメラが付いていお魚の目線を楽しむだけではなくて、魚に餌をあげることもできるロボット。実際にこれに近いロボットを見たことがあるので、まさに大人顔負けのアイデアです。
ゴミを入れると自動的にゴミを分別して捨ててくれるという、今すぐにでも実現して欲しいロボットです。ゴミを分別するということで「BUNGO」という愛称がつけられているのも素晴らしいです。
今いる場所に迎えに来てくれたり、行きたい場所に連れていってくれる「おむかえロボット」です。龍の形をしていて個性的。移動の不便を解消してくれるとのことでした。
手がスポンジのように柔らかくなっていて、食器を洗ってくれるだけではなく、食器を片付けてくれます。また、子どもの遊び道具にもなってくれるとのこと。こんな友達みたいな食器洗いロボットが欲しいです。
2つアイデアを考えた子もいました。こちらのまるでお友だちの様におしゃべりをするロボットはそのうちの一つ。留守番を一人でしているときに寂しいので、話し相手が欲しいということで生まれたアイデアです。
「お父さんが移動が大変だから」と考えられた移動ロボット「テレポートデロリアン」。大きい荷物が乗せられたり、絶景が見えたり、その名の通りテレポートができたりと、これで移動すると楽しそうです。
街中に落ちているゴミを拾って街が汚れないようにするためのロボットが、この「ミニゴミ収集車」。落ちているゴミは自動で分別してくれるようです。恥ずかしかったのか、代わりにお父さんが発表していました。
次回は京都でイベント開催!
家事や移動やゴミ捨てなど、今ある問題を「子どもたちの視点で形にしたアイデア」がたくさん出て、聞いていて楽しかったです。何より「困っているお父さんのため」など、誰かのために考えられたアイデアが多くて、日本の将来は明るいと感じました。大人顔負けにきちんと説明するピッチをする子もいたり、実際にあったら使ってみたいアイデアもあったりと、正直感心しっぱなしでした。
次回は7月27日に京都府の京都リサーチパークにおいて「Robotex Japan Festival Mini」が開催されます。関西方面ににお住まいで興味のある親御さんやロボット関連企業の方は是非チェックしてみてください。
Robotex Japan公式サイト