【総力特集】「PALRO」と「Palmi」兄弟ロボット徹底比較! その4 〜開発環境などなど〜
「PALRO」と「Palmi」兄弟ロボット徹底比較! | その1 | その2 | その3 | その4 | その5 |
「PALRO(パルロ)」と「Palmi(パルミー)」兄弟ロボット徹底比較の第4弾。開封からスペック比較、起動までご紹介してきました。4回目は開発環境や操作するのに便利なアプリケーションなどを中心にご紹介していきます。
「PALRO」と「Palmi」の魅力の一つに自由に動かすことが出来るアプリの開発環境が提供されている事が挙げらます。(この原稿を書いている段階では「PALRO」だけですが、「Palmi」においても提供されるとのことです。)
まずは、アプリの開発環境について説明していきます。
その辺りの情報を提供しているのが、オフィシャルサイトの「PALRO Garden」と「Palmi Garden」です。
ここの「デベロッパー」から様々な開発者向けの情報をゲットできます。
(ちなみに、開発環境はWindowsのみということで注意が必要です。)
「PALRO」の仮想環境とトリガーワード、LED、モーションなどが作れ、公開する為に必要な「PALRO Applicaiton Studio」が提供されています。
「Palmi」の開発環境については、先日のHTML5jロボット部でDMM.comさんから説明がありましたが、「PALRO」と同様な開発仮想環境と「Applicaiton Studio」が提供される模様です。
開発環境以外にも様々なアプリが用意されているのが「PALRO」「Palmi」の特徴です。これを使うことで一層楽しく暮らすことが出来ると思います。
簡単な動作の組み合わせならこれで十分「ちょっとCommander(ちょっとコマンダー)」
とはいえ、本格的なプログラミングは敷居が高いという方に向けて「ちょっとCommander」というアプリが用意されています。
予め用意されているアクションを組み合わせて、簡単に「PALRO」や「Palmi」の動作の設定をすることができるアプリになっています。
用意されているアクションはかなりの数があるので、よほど凝ったことをする必要がなければこれだけで相当自由に動かすことが出来るアプリとなっています。
リモコンのように使える「What’s up?(ワッツアップ)」
(※画像は「PALRO」用です)
基本的には声でコミュニケーションを取る「PALRO」と「Palmi」ですが、ちょっと離れたところにいた場合大声で呼ぶのって恥ずかしいですし、ロボットが自身も聞き取れないなんていう可能性ありますよね。
その時に「What’s up?」を使えば、まるでリモコンのように操作することが可能です。ダンスやゲームの選択から、静かにさせたり、ボリューム調整などもあるのですが、自由に入力させたテキストを読み上げることも可能になっています。
施設などで使う際、どうしてもうまく聞き取れないことがあるとのことで、職員の方がタブレットやスマートフォンで「What’s up?」を使って動かすことで、利用者にもコミュニケーションを取れるという体験が出来るというのはプラスだということもお聞きしました。
詳細の設定はこれで行う「Fwapper(フワッパー)」
各種設定や新しいアプリのダウンロードなどは、「Fwapper」というアプリを使います。
基本的な設定項目に関しては、わかりやすい言葉で書いてあるので慣れていない方でもわかりやすくなっています。
「PALRO」の場合は新しいアプリを導入す売る際は「新しい特技を覚える」となっていますが
「Palmi」は「たね」を育てるというようになっています。
インストールをしている際はこんなふうに「たね」を育てるという表現になります。
ご紹介した以外にも「PALRO」向けには施設の利用者の方向けにレクリエーションのスケジュールを設定するアプリがあったりするなど、様々なケースに柔軟に対応できる素地が出来ているように感じました。
また、警告なども強い表現ではなく、言い換えることで人間側が受け入れ易い・親しみやすいように練られている点など感心することがたくさんありました。
ただ、ご紹介したアプリは同一のネットワーク上に「PALRO」や「Palmi」が存在する場合に有効なものなので、外出先から携帯電話の回線で動かそうということは出来ませんので、その点ご注意ください。
次回は最終回。ロボットがたくさんあるロボットスタートらしいレポートをお届けしたいと思いますのでご期待ください。