【PAC/PIC応募作品レビュー】Pepperは理想的な嫁だった!〜ホームコンシェルジュ
アプリタイトル:ホームコンシェルジュ
デベロッパー:イサナドットネット株式会社
対象機種:Pepper
朝はゴハンより寝ていたい…
宵っ張りの朝寝坊としては、朝は遅刻ギリギリまで寝ていたいダメ人間です。ここ10年以上『食欲<睡眠欲』という事になっています。子供の頃はお腹が空いて起きてしまって無理矢理親を叩き起こすという迷惑千万なことをしていましたが、今思うと申し訳ない気分でいっぱいです…。
今は仕方なく寝床からリモコンで冷暖房を付け、這いずり出て電気を付け、カーテンを開けてというところでやっと活動出来るくらいに目が覚めてくるのですが、やっぱりギリギリまで寝ていたいのです。ハイ、ダメ人間ですいません。
そんな感じなので、大抵遅刻ギリギリで大慌てで家を飛び出してしまい、キチンと鍵をかけたか心配になることもよく有ったりします。そんな時に出来た嫁がいてくれたら良いのですが、現実はそんなに甘くないわけです。
Pepperがそんな理想的な嫁の代わりをしてくれるのが、このアプリ「ホームコンシェルジュ」と言っても過言ではありません。
ホームセキュリティ+コミュニケーション+IoTハブ
見守りをしてくれるPepperアプリとしては「みまもりPepper」があります。
ただ、基本的には見守ってくれるだけ。残念ながら何かトラブルが起こった場合も連絡などは入れてくれず、帰ってからPepperが撮影した写真を確認するだけの機能しかありません。
このホームコンシェルジュは、前述したアプリで「欲しいなぁ」と思った部分が十分に取り入れているように感じます。
具体的には
・専用アプリで現在の状況を確認→音声で操作
・声で入力するとPepperがその言葉を話す
・不審者の場合は、通報をしたとアナウンス
こう見ると、ホームセキュリティで必要な機能は完結しているのではないでしょうか。外部からのコントロールは、専用スマートフォンアプリで行うようです。
ちょっと見てみましょう。
スマートフォンにアラートが表示されて誰かが入ってきたということが分かります。
オリジナルアプリで、Pepperのカメラを通じた状況が確認できます。
もし、部屋の中にいた人間が不審者ならば威嚇も出来ます。
もちろん、威嚇しながらも警察に通報をしてください!
という使える内容満載のアプリ。それもスマートフォンに対して音声で操作が出来るというのも魅力です。
本当のコンシェルジュ機能はIoT連携
ポイントはここから。この「ホームコンシェルジュ」はIoTハブの役割も果たせてくれます。
例えば
・電気のオンオフ
・エアコンの温度調整
・ブラインドの開閉
・ドアの開閉…などなど
オン/オフだけではなくて、今の気分で温度の調整も出来ちゃいます。
電化製品ばかりでなく、IoTとブラインドが連携していればPepperで操作出来るのです。
様々IoTデバイスとの連携も可能なので、ここでは紹介されてないテレビのオン/オフなども余裕ですよね。
身体が不自由でリモコンの操作もおぼつかない場合であっても、声が出せればPepperにお願いして家中の電化製品をコントロール出来たりすれば、快適に生活することも出来るようになり、気分も前向きになるかもしれません。
あとは外に向けての発信だけ?
こうなったら、お腹すいたらデリバリーの注文もPepperがやってくれたら楽チンだなって思いました。そうなったら、ほぼベッドから出なくても1日生活出来てしまいますよね。
Pepperを使ったIoTハブという面で、このアプリは現状トップクラスという気がします。他のロボットメーカーのみならず家電メーカーもこの分野は狙ってきていていますが、既に出ているロボットを使ってここまで出来ているというのは特筆すべきで、まさに夢に描いたロボットがそこにある感じです。
でも、デリバリーの注文とかも出来ちゃうとベッドの上でずーっと過して、結果としてダイエットしなければいけなくなりそうな予感…。便利過ぎてもいけないのかも(笑)