富士通のメディエイタロボット「RoboPin(ロボピン)」を見てきた!【モデルは地図のピン】

東京国際フォーラムにて開催中の「富士通フォーラム2016」。こちらの展示会では、富士通の最新テクノロジーが展示されており、日本国内だけでなく、世界中から見学者が訪れます。同展示会に、富士通の新しいロボットが展示されていると聞きつけ、さっそく見に行ってきました!

ロボピンの開発を行ったのは、富士通グループの研究開発を担う「富士通研究所」。同研究所では、これまでにも様々なロボットを開発してきました。

スクリーンショット 2016-05-19 22.37.04

(画像)富士通研究所:「富士通研究所のロボットの歴史」から引用

robopin
そして、今回新たに展示されたロボットが、こちらのメディエイタロボット「RoboPin(ロボピン)」。メディエイタ(mediator)とは「仲裁人」を意味する単語で、人と人、人とシステムの間にRoboPinが入り、良い関係性を構築したいという思いで開発されました。

一見「目玉親父」のようにも見えますが、ロボピンのモデルは地図のピン()。富士通フォーラムでは、会場内の案内役として活躍していました。

ロボピンは6つのサーボモーターが搭載された6軸ロボット。顔の中心にはカメラが付いており、背中にはタッチセンサーが搭載されています。今回の展示では、会場内の騒音を想定し、外部スピーカーから音声が出るという仕組みになっていました。また同じ理由で、展示されているものには音声認識は搭載されておらず、スタッフの方がタッチパネルとタッチセンサーで操作を行いました。もちろん技術的には音声認識も音声合成も導入可能です。


来場者のネームホルダーに同梱されたBeaconから、訪れた人の事前登録情報を読み取る。そして事前登録した「興味」を基に、RoboPinが会場のおすすめ展示を案内してくれる。

どうやって立っているのか、気になって尋ねてみると、ターンテーブルの下にもRoboPinの体の一部が埋め込まれているんだそう。そのターンテーブルに隠れた部分にはサーボモーターも入っており、これによりお辞儀をすることもできるようです。

ロボピンの開発がスタートしたのは、今年の1月。今回の富士通フォーラムを通じて得られた意見を基に、今後の方針やビジネス展開も画策していくとのことで、今後SDKの配布も検討中とのこと。

イントネーションは、ロボピン↓じゃなくて、ロボピン↑みたいですよ。手の動きとか、かわいかったです。

ABOUT THE AUTHOR / 

望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

PR

連載・コラム