【Mizuho.hackレポート(2)】成果発表、そして表彰式。最優秀賞とみずほ賞の行方は? ‪#‎mizuhohack‬

5月21日、22日の2日間に渡り、みずほ銀行が主催のハッカソン「Mizuho.hack」が開催されました。ハッカソンのテーマは「Pepperと一緒に、全く新しい『銀行』というサービスを創る」というもの。最優秀賞に輝いたのは、一体どんなアプリでしょうか。

前回のレポートに引き続き、2日目の模様をお届けします。



2割が宿泊。そして、ハッカソン2日目

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早朝の様子。徹夜で開発に臨むチームもありました。

1日目の夜は、参加者の2割が会場に宿泊。仮眠室や徒歩数分のところにある大江戸温泉で疲れを癒した方も多かったようです。


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2日目も朝から作品作りに臨みます。


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昼食は「BROZERS’」のハンバーガー。食べながらも夕方から始まる発表に向けて着々と準備を進めていきます。

そして時は過ぎ…



成果発表

ハッキングタイムの12時間(寝てない人は26時間)が経過し、ハッキングタイム終了。16時から、いよいよ成果発表がスタートです。発表順は、発表概要の提出が “遅かった” 順。早めに発表したいチームはあえて概要の提出を遅くしたりと、この辺りも作戦が分かれます。

参加チームは全18チームで、発表時間は各チーム5分間です。参加チームは以下の通り。



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審査員には、メディアアーティスト落合陽一さん、タレント池澤あやかさん、ソフトバンクロボティクス株式会社 吉田健一さん、TechCrunch Japan 編集長 西村賢さん、株式会社みずほフィナンシャルグループ 阿部展久さんの5名が名を連ねます。とても豪華な審査員陣です。審査基準は、「斬新性」「継続性」「完成度」「新しい銀行マンとしての評価」の4つです。


それでは、それぞれの発表をご紹介していきます。

01.無駄なペッパーここにいます by チーム ななし
日常のお堅いイメージの銀行におっちょこちょいだけど憎めないPEPPERが、お待ちしているお客様を和やかにする演出を提供

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「第一回 Pepper App Challenge」のファイナリスト、マッキー小澤さん率いる「チームななし」。ゲームやコンシェルジュなど、幾つかの機能が用意されている中、一番の注目の機能は「挨拶モード」です。Pepperに「挨拶しよう」と伝えると、世界各国の言葉での挨拶が表示され、話しかけた言語の国の為替レートを教えてくれます。例えば、ボンジュールと言うと、フランス(ユーロ)の為替レートを教えてくれるという仕様です。こちらの為替レートの取得には、API提供企業であるQuickさんのAPIが利用されています。

しかし、プレゼン準備に時間がかかり、発表の時間が途中でなくなってしまいました。残念。。。トップバッターは大変ですね。


02.超フューチャー型銀行 by Chemiction
ATMだけを利用するようなお客様に対して、他の銀行サービスをペッパーが進めてくれる

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超フューチャー型銀行が目指したのは、Pepper1台が店舗にいるのではなく、違った能力を持ったPepperが複数台いる店舗。入り口にいるPepperが取得した情報を、受付にいるPepperに引き継ぐことができます。入り口でゲームをしたら「どんなゲームをしたか」「勝敗」などが受付のPepperに引き継がれ、その情報をもとに会話を行ったり、適切な会社の株をお勧めしたりしてくれます。また投資信託のシミュレーションなどもPepperが行い、興味を持ったお客がいた場合には窓口にトスしていきます。入り口のPepperと受付のPepperを連携することで、スムーズに窓口に繋げていくことができるというものでした。


03.未来の銀行に必要なサービス by とのさまラボ
未来の銀行に必要なサービスとして、ロボット専用の口座を考えました。買い物はもちろん、資産運用をまかせます。

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とのさまラボが考えた「未来の銀行に必要なサービス」は、ロボットが権限を持つ時代が来た時に使われるロボット専用口座「ロボ口座」です。人工知能が発展していけば、株式の取引などもロボットが行うようになり、自分でお金すら稼ぐようになるかもしれません。その時に、ロボットがお金を使って、持ち主のために買い物をしてくれたり、おごってくれたりするために、この口座が活用されます。こちらのサービスは、銀行の店舗に置かれるPepperに導入されるのではなく、家庭にいるPepperに導入されていくものです。

みずほ銀行では「銀行にいるPepperにもっと話しかけてもらいたい」という課題を抱えていますが、その理由は「ロボットには個人情報や銀行残高は知られたくないからではないか」、そして「周りの人にも会話が聞こえてしまうような発話機能が、銀行のロボットには適していないからではないか」と考え、今回の作品に行き着いたそうです。

04.GreatTeacherPepper by PepperInvestmentSchool
女子高生対象の株学習アプリ

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「Great Teacher Pepper」は、Pepperが女子高生に株を教えてくれるという機能と、仮想通貨による仮想株の売買機能を持っています。「投資の魅力を若者にアピールできていない」というみずほ銀行の課題と、「いきなり投資を行うのは難しい」という投資する側の課題の両面からアプローチしています。

学校にいるPepperから株式のことについて教わると、QRコードが発行され、それをスマホで読み込むとPepperのLINE Botと会話ができるようになります。そこでは、オススメの株を聞くと教えてくれたり、「買う」と送ると仮想株を購入することができたりします。発信力がある女子高生に株式投資を知ってもらうことで、より多くの人に伝播していけるのではないか、そして将来主婦になってから株式投資を長期的に行ってくれるのではないかという目的で、ターゲットに女子高生が選ばれました。


05.防犯もするもん ぺ by チームシストラ
ペッパーが搭載する銀行業務の1つとしての防犯機能。Pepperに防犯対策の一つとして「振り込み詐欺の防止」を執り行わせてみた。

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銀行では、防犯を促す注意喚起のポスターなどもよく見かけるため、銀行の機能の一つに防犯・セキュリティもあるのではないかと考え、考案されたのが「防犯もするもん ぺ」です。振込み作業を行っている方の動きを「Pepper」が取得し、振り込め詐欺に引っかかっている時の動きと照合していきます。例えば「携帯を何度も見る」などの動きとマッチすると、Pepperが「大丈夫ですか?」と声かけを行ってくれたり、動きがいかにも怪しいという場合には、担当者宛に案内とアラートを届けてくれます。

また、事前に家族がおばあちゃんを登録しておくことで、おばあちゃんが銀行に訪れると家族にメッセージが届くという仕様になっていました。詐欺対策としてPepperが活躍できそうです。


06.バーチャル・ロボウォレット with ぬくもりコイン by 赤い彗星
ロボウォレットによるぬくもりを届ける支援活動。支援者も自分が送った義援金がどのような人に届いたか知りたいものです。被災者からの御礼が届けばここにも「ぬくもり」が産まれます。

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震災時にPepperが何かできないか、と考えてつくられたのがこちらの「バーチャル・ウォレット」です。震災時の精神的なストレスや、金銭的なストレスを抱える人たちを支援する目的で作られており、Pepperが「被災地と支援者をつなげる」機能を持っています。義援金をPepperを通じて相手の顔が見える形で送ることができ、また応援メッセージも送ることができます。受け取った側は、メッセージに対して返信もできる仕様になっており、支援者と被災者を「お互いが目に見える形」でつなげることができます。

将来的には募金やクラウドファンディングでの利用も可能ではないかとも考えられていました。


07.My Pepper by Team My Pepper
スマホアプリで普段から店舗外でPepperとコミュニケーションを重ねることで、Pepperがあなたはどんな人かを学習しあなたのことをよく知っているPepperがあなたに応対してくれます。

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みずほ銀行が抱える「Pepperに話しかけづらい」という課題も「何ができるかわからない」という課題も、Pepperのことをよく知らないからこそ起こる問題だと考え、それを解決するためにPepperとまず仲良くなろうというのが「My Pepper」のコンセプトです。LINE上で作成されたPepperのBotアカウントと会話した内容がサーバーに蓄積され、店舗のPepperを同期することで、その人のことを知っているPepperが出来上がります。銀行にいるPepperが、自分のことを知ってくれている。それによって、銀行に訪れる機会を増やしていきたいという狙いで作られました。


08.パンピー by おおさきロボ同好会
ペッパーが “お客様になって” で銀行のあまり知られていないサービスや、みんなが気にしているお金についての話をご紹介

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お客様が銀行を変えるというテーマで作られたのが「パンピー」です。パンピーは「Pepperがまるで来店客のように振る舞い、お客に対して影響を与えていく」というコンセプト。「中を見に来ただけなんですけど大丈夫ですか?」といったお客が聞きにくいことを行員に聞いてくれたり、「雨が降っていますが、後で傘を借りれますか?」など、実は知られていない情報を行員に代わりに聞いてくれたりします。そのパンピーをお客が見ることで「銀行って気軽に行って良いんだ」という親近感を湧かせることで、銀行の独特な雰囲気をオープンな雰囲気に変えること、お客の銀行に対する意識を変えることを目指した作品でした。審査員の落合さんからは「マニュアルを紙で置いていても絶対に読まれない。Pepperがどんどん行員さんに絡んでいってもらいたい」という感想も。


09.FPepper by 台場エレキテル連合
ふるさと納税や助成金や募金など、ペッパーが導入したいけど導入に至らなかったサービスの手助けしてくれる。

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ファイナンシャルプランナーPepper、略して「FPepper」。Pepperをより人間らしく働かせることで、脱マスコットキャラクターを目指しました。FPepperは、ふるさと納税や助成金などの相談にも乗ってくれたり、口座を作りたい、お金を有効活用したいという相談にも乗ってくれます。デモでは、助成金とは何か、特産品はどんなものがあるかなどをPepperが教えてくれたり、LINEアプリで「Pepper」を友達に追加することで、そこでPepperのボットと会話ができ、そこでLINEと話した内容をKintoneに送り情報を蓄積することができるといった内容が発表されました。


10.MIZUHO QUEST by ティーアイエスかぶしきがいしゃ
「MIZUHO QUEST」は地域経済圏プラットフォームとしてのソーシャルゲーム

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銀行に継続的に来てもらうために「銀行が地域経済のハブになれないか」と考えて作られたのが、Pepperを活用したソーシャルゲーム「みずほクエスト」です。現実世界のトランザクションに基づき、内容が変わっていく仕様になっており、例えば実世界でメガネを購入するとゲーム中でもメガネが購入されたことになります。そしてクーポンなどの道具をゲーム中で手に入れることができるのですが、そのクーポンは銀行にいるPepperでしか本物のクーポンに交換することができません。そのため、ゲームで遊んで、現実世界で買い物をして地域を潤しながら、銀行に来るという導線を引くことができます。

ゲーム画面もかなり作りこまれていたのですが、デモ中にエラーが発生し、最後まで見れなかったのが残念でした。


11.Pepa Pepa Memorial by チームペ
直接対話を重ねることで、親密度を上昇させることができる友情(恋愛?)シミュレーションゲーム。(取引額の上昇も!?)

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非対面型チャネル世代であるネット世代に銀行に訪れてもらうために作られたのが「Pepa Pepa Memorial」です。アプリを立ち上げると、画面上に幾つかのPepperが並んでいて、気に入ったPepperに電話をかけることができます。すると電話をする中で「一緒に遊ばない?」「最近どんな感じ?」など、友達と会話しているかのような体験をすることができ、会話を通じてPepperとの親密度を上げていくことができます。そしてユーザーとPepperが親密になった段階で「もっと会話をしたいから店舗に来て」と、Pepperが伝えることで、ユーザーに店舗に来てもらうためのきっかけを作ることができます。店舗のPepperに会いにいくと、直近の会話をもとにお話してくれるという仕様になっています。


12.あれっ? どうしたのPepper by TKB4
“株価の動向を気にするPepperが、今の気持ちをツイート! お客様がツイートに興味を持って銀行に行くと、Pepperが感情むき出しで応答してくれる”

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「あれっ? どうしたのPepper」は、Pepperが株のトレーダーになりきり株価の動向に一喜一憂するというアプリ。Pepperが追っている株の株価が下がると、大げさなほど悲しい表現をし、株価が上がると大げさなほど喜びます。PepperはTwitterとも連携されており、株価の上下による感情の変化をつぶやくことで、若者にもリーチしていくことができます。感情を使って株価を表すとどうなるかということに挑戦した作品でした。

感情を豊かに表現しつつも、興味を持ったお客さんに「あなたもどうですか?」と金融商品を勧めたりもするので、営業マンとしても機能します。


13.ふるさと大使ペッパー
社会貢献をテーマにした新しい銀行員ペッパー

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ふるさと納税という仕組みを利用して、みんなが幸せになるサービスが作れたら、という素敵な目的で考案されたのが「ふるさと大使ペッパー」です。ふるさと納税についてPepperが教えてくれたり、WEB上で登録した情報をもとにPepperがオススメの自治体を紹介してくれたりします。

14.街角のペッパーが客をキャッチするみずほ銀行ペッパー支店 by グローリー
“街角のペッパーが客をキャッチするみずほ銀行ペッパー支店。顔認証技術により年齢、性別を識別し、AITalkを使ってご相談された方がより親しみやすいサービスをご提供。”

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「みずほ銀行Pepper支店」は、銀行サービスを提供するPepperが、銀行だけでなくあらゆるロケーションにいる未来を想定して作られました。介護施設や病院、街角などに立つPepperから顔認識と合言葉を使ってお金を引き出すことができます。具体的には、街角にいるPepperに話しかけると、顔認識と合言葉で個人を特定し、日常会話を楽しんだ後、お金の引き出しなどをお願いすることができます。年配の男性であれば家族の了承というワンクッションを置いた後、お金を口座から引き出すことができ、お金は後日みずほ銀行が自宅まで届けてくれます。

顔認識エンジンを提供しているグローリー株式会社がチームとしてハッカソンに参加し作られたサービスのため、同社の独自の顔認識エンジンをドッキングすることで、より精度の高い顔認識を実現しています。SBRの吉田さんは、デモの中でPepperが喋った、「お姉さん、貯金額が平均より少ないよ」という会話に注目し、「言い難いことを言ってくれるというのもPepperの良さの一つ。行員が伝えたらクレームになることもPepperが言うと怒られないかもしれない。そういうロボットらしさを活かした会話を入れたところが素晴らしいと思いました」という感想を話しました。


15.となりのPepper~ 個人に合わせた 最高のホスピタリティーを ~ by 能率戦隊ジェーマスン
顧客向け来店予約スマホアプリでPepperから顧客とコミニケーション。顧客が店舗に来店してからサービスを受けるまでの「おもてなし」と「利便性」を提供

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となりのPepperは、お客様ごとにお客様に合わせた最高のホスピタリティを提供したいという目的で作られました。お客様の情報を学んで、特別な会話を行うという機能のほか、Beaconを活用したおもてなし機能を持っています。みずほ銀行に行く前に、店舗に行く時間帯や目的を登録しておくと、お店に着いたと同時にBeaconを認識して、発券が行われます。お店に到着した瞬間に目的にあった紙が発行され、ブースに通されるため、気分良く銀行に訪れることができます。


16.こども銀行 BY マッシュ&ルーム
家庭・学校とともに、こどもを育む場所 = それが未来のみずほ銀行。このサービスで、みずほ銀行と家庭をつなぎます。

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みずほ銀行を「子供を育む新しい場所」にしたいというコンセプトで作られたのが「こども銀行」です。子供が家で「皿洗い」などのお手伝いをすると、親がWEB上で手続きを行いみずほポイントを発行します。そして、子供が店舗にいるPepperにQRコード付きの「みずほコイン」をかざすと、「僕がお金に変換するよ」と言って、みずほポイントを子供の口座にお小遣いとして振り込んでくれます。実際には親の口座から子供の口座へとお金が移動しているだけですが、子供が銀行を身近に感じるきっかけになりそうです。家族間のコミュニケーションを増やす役割を担うことで、銀行の堅いイメージを払拭することにも繋がっていきそうです。銀行が子供のお手伝いを促すようになるのは面白いですよね。


17.僕とみずほとペッパーと
預金者の顔をPepperが覚えて、「銀行」と「人」の関係を新しくしよう。多くの預金者をどこの支店のPepperでも見分けられるようにしました。

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窓口が抱える「事務的で親近感がわかない」「預金者の顔を覚えていない」という課題を解決するのが「僕とみずほとペッパーと」です。Pepperが来店した人の顔を認識し、初めての客かそうでないかを判断し、その人に合った会話を行ってくれます。しかし、作っている中で、今のPepperでは顔認識した情報はPepperの個体に紐付いて記憶されてしまうことに気づいたこちらのチームでは、「Watson」のVisual Recognitionを活用してクラウドに情報を蓄積していくことで、他の店舗に訪れた場合にも認識することができるようにしました。お客が何度も店舗を訪れることで、画像データも蓄積されていき、それによりPepperが「何度も来るお客さまだ」と認識し、砕けた調子で会話をしたりもします。お客に合わせた会話をすることで、銀行に対して親近感を持つことにつながっていくかもしれません。


18.思いで預金 OMOYO by圧倒的挑戦(USE)
“「お金」だけでなく「思い出」も貯められるというサービス。銀行への預金をした際に、一緒に思い出を残せないかという考えに辿り着きました”

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銀行に、現金だけでなく思い出も預金しようということで作られたのが「OMOYO」です。お金を送ったり、口座を開いたりするときなど、お金には何かしらの出来事が関わっています。ATMの隣にいるPepperに向けてメッセージを吹き込むと、Pepperがそのメッセージを記憶し、必要なときに必要な人にメッセージを届けてくれます。デモでは、子供のために口座を開設した夫婦と、20年後の子供という2シーンを使って、感動的なストーリーが展開されました。現金だけでなく、思い出を預ける場所になるというコンセプトは新しいですよね。



表彰式、のその前に

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みんなで乾杯! お互いの健闘を讃え合います。


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そしてしばしの歓談の後、ヒトとロボットの音楽ユニット「mirai capsule」による演奏会です。

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太田智美(ロボットパートナー)と西田寛輔(とのさまラボ)とロボットで構成される、ヒトとロボットの音楽ユニット。Youtubeで公開した動画「Symphony No.9(Ludwig van Beethoven)【pepper days】」は、再生数も8万を超えるなど、世界中で反響を呼んでいる。

Pepper20体による演奏は、迫力があり、会場からも拍手喝采でした。こちらの模様は別の記事で改めてご紹介させていただきます。



表彰式

そしていよいよ表彰式です。以下の作品が表彰されました!

Dataspider賞「パンピー」

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Kintone賞「思いで預金 OMOYO」

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Twilio賞「みずほ銀行 Pepper支店」

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エーアイ賞「バーチャル・ロボウォレット」

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IBM賞「バーチャル・ロボウォレット」

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Quick賞「超フューチャー型銀行」

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Pepper賞「こども銀行」

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MONO賞「Pepa Pepa Memorial」

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MIZUHO賞は以下の3つです

「GreatTeacherPepper」
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「パンピー」
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「思いで預金 OMOYO」
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こちらの3作品は5月16日にオープンした八重洲口支店で展示されるとのことです。

最優秀賞「みずほ銀行Pepper支店」

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ということで、「みずほ銀行Pepper支店」が見事最優秀賞に輝き、「GreatTeacherPepper」「パンピー」「思いで預金 OMOYO」がみずほ賞に輝きました。みずほ賞に輝いた作品は、みずほ銀行の店頭での展示が予定されています。表彰された作品以外もどの作品も個性的でレベルが高く、面白かったですね。



審査員総評


タレント 池澤あやかさん

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「デモがうまくいくか不安だったチームも多かったと思いますが、皆さん面白いアイディアで、こんな銀行あったら素敵だなと思いました。中でも最優秀賞は未来志向でした。Pepperが銀行になるというのは便利だし、アイディアも広がっていくなと思いました。今日はゆっくり寝て、3時間後には月曜日なので、社会復帰頑張ってください!笑」


ソフトバンクロボティクス株式会社 吉田健一さん

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「たくさんのハッカソンやPepper App Challengeでも見させて頂いていますが、今日は格段にレベルが高かったと思います。皆さんの技術が高かったこともあると思いますが、Pepperのアプリを作るという話になりがちだったのが、今回のテーマはPepperが一部の手段でしかありませんでした。Pepperだけでなく、他のソフトウェアやデバイスも使う。それにより作品を進化させていたように感じます。」


TechCrunch Japan 編集長 西村賢さん

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「私もPepperのハッカソンの審査員を何度かやっていますが、今回は違うなと思いました。Pepperと様々なAPIとの連携を見て、「イノベーションの基本は違うものを組み合わせることだ」ということを改めて認識しました。」


株式会社みずほフィナンシャルグループ 阿部展久さん

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「今回のハッカソンは、開催までに紆余曲折もありました。「金融機関がイベントをやって何を得られるんだ」と言っていた人もいました。しかし、やってよかったなと思いました。会社で机の上に座っていたら出てこない発想を垣間見させて頂きました。またこのような機会を作らせて頂きたいと思いますので、これに懲りずにまた参加して頂けると嬉しいです。ありがとうございました。」


審査員の方々のコメントにもありましたが、各種APIとの連携がされていたり、作品のアイディアも深く掘られていて、非常に面白いハッカソンでした。

みずほ賞に輝いた3作品は、みずほ銀行八重洲口支店で展示される予定です。展示の際には、またロボスタでも取材に行きますので、そちらもお楽しみに。

皆様、2日間本当にお疲れさまでした!

ABOUT THE AUTHOR / 

望月 亮輔

1988年生まれ、静岡県出身。元ロボスタ編集長。2014年12月、ロボスタの前身であるロボット情報WEBマガジン「ロボットドットインフォ」を立ち上げ、翌2015年4月ロボットドットインフォ株式会社として法人化。その後、ロボットスタートに事業を売却し、同社内にて新たなロボットメディアの立ち上げに加わる。

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