【Parrot BUZZ】地面を走ってジャンプするドローン【広い場所推奨】
空飛ばないドローン
先日世界有数のドローンのメーカーの1つParrotの広報を担当されている方から、「2輪型の走行型ロボットを試してみませんか?」というお話をいただきましたので、お言葉に甘えてお借りして遊んで研究してみました。
ドローンの定義は「遠隔操縦できる無人機」ということらしいのですので、お借りしたモノも空は飛ばなくてもドローンの一種ということになります。
スペックなどなど
今回お借りしたのは「minidrone」シリーズの「Jumping Night Drone BUZZ(バズ 以下「BUZZ」)」。特徴としては、75cmものジャンプが出来たり、Night Droneと言うだけあってLEDライトで暗闇を照らすことが出来るというもの。
スペックは下記のとおりです。
サイズ | 18.6cm X 15.5cm X 11.6cm 14.3cm X 15.5cm X 11.6cm(コンパクトモード) |
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重量 | 192g |
充電時間 | 約25分(2.4アンペア以上の充電器使用時) 約90分(パソコンなどから充電時) |
稼働時間 | 約20分 |
最高速度 | 約7km/H |
ジャンプ | 約75cm |
カメラ | 640 X 480 ピクセル 30フレーム/秒 |
内蔵メモリー | 4GB |
小さめのペットボトルと並べても、どれだけコンパクトかというのがお分かりいただけるかと思います。
タイヤの部分はゴムではなく発泡ウレタンの様な素材となっていますので、パンクなどの心配は無用です。
操作アプリ
操作はスマートフォンのアプリを使用します。最近はデバイスとの接続はBluetoothを使うことが多いのですが、「BUZZ」はWi-Fi(2.4GHz、5GHz)を使います。
使用するアプリは、「FreeFlight3」というもの。これは「BUZZ」専用というわけではなく、他のmini droneシリーズも共有のものです。
アプリに登録することで、どの位の時間、どのドローンを操作したかなどが記録されていきます。また、世界各国のユーザーの情報なども確認出来ます。
「BUZZ」との接続は、無線LANと設定と同じです。「BUZZ」自身がアクセスポイントの様になっていますので、無線LAN設定から「BUZZ」を見つけてタップすれば接続完了。慣れている方ならBluetoothのペアリングより簡単で確実かもしれません。
無事接続が出来れば、アプリのトップに「BUZZ」のカメラからの映像が映し出され、タップすると操作モードになります。
ちょっと操作には慣れが必要かも
アプリの操作画面には「BUZZ」のカメラの模様が常時映し出されていて、デフォルトで録画機能がONになっています。(もちろん不要の場合は停止することも可能です)
アプリの操作画面はこんな感じ。
左側の◯を上に持って行くと前進、逆に下に下げると後進。スマホ本体を傾けるとその方向に「BUZZ」も曲がっていきます。
右側には録画ボタン、カメラボタン、ジャンプモード(上にジャンプするハイジャンプか、前方にジャンプロングジャンプか)、ポジション設定などがまとめられています。
中央の上部は予めプログラムされている動きのメニューを出すボタン、下にはLEDライトのオンオフボタンなどが用意されています。方向転換などは、画面を左右にフリックすると90度「BUZZ」が回転するようになっています。
操作し始めは、画面を見たら良いか、「BUZZ」本体を見たら良いか迷ってしまい、上手く操作をすることが出来ませんでした。ロボスタのオフィスは広くないので本体を見ながら操作をするという風にすることで、10分位で操作自体は慣れてきました。
その他の機能
ロボスタのオフィスは広くはないので今回は試せませんでしたが、前もって操作をプログラミングすることも可能となっています。
この場合は、1m/秒のスピードで1mまっすぐ移動して、90度回転して、2m/秒で2m進むといったことも可能となっています。マルチコプター型のドローンではどの様に飛ぶかというのを予め設定することが出来ることが多いので、それと同等の機能です。
それ以外にもイヤホンマイクをアプリが起動しているスマートフォンに接続すると、「BUZZ」に内蔵されているマイクとスピーカーを介してカメラの前にいる人と会話をすることが出来るという機能も搭載しています。
本体に保存した動画や写真データはアプリを介して取り出します。内蔵メモリは4GBなので、気がついた時にスマートフォンなどに転送しておいた方が良いと思います。
ただ、転送速度に関しては体感的にそれほど早く感じませんでした。また、充電中では操作を受け付けないので、転送はバッテリーに余裕があるときに行うことをオススメします。
こんな動きです
説明を色々してきましたが、やっぱり動画をみてもらう方が良いかと思います。
こちら、定点カメラからの動画になります。
外側から「BUZZ」の動きを見ていただければと思います。想像以上にキビキビ小気味良く動くのがお分かりになるかと思います。真っ暗にした状況でLEDの明るさも見てみてください。
こちらが同じタイミングで「BUZZ」側からの動画となります。最高速7km/hとはいえスピード感も凄いですし、ジャンプしているとその臨場感は相当なものです。ヘッドマウントディスプレイで見たら酔ってしまいそう…。そして暗くてもLEDで結構明るく撮影出来ています。
やっぱり広いところで使いたい
こんなにキビキビ小気味良く動いて、プログラミング機能も搭載されているならば、やっぱり広い空間で楽しみたいというのが正直なところ。
マニュアルを読むと、「室内向け」となっていますし、また公共の場においては、動きが迷惑になる以上に、目線よりも相当下の位置に動きまわり、録画が出来るカメラがあるというのは、やはり受け入れられるのは難しいと思います。
空撮ももちろん良いですが、地上をジャンプしたりキビキビ走り回り、疾走感を感じられる動画を撮れるのは相当楽しいと思いました!!