Pepperの開発リーダーだった林要氏が立ち上げた新会社「GROOVE X」が事業拡大に伴い人形町エリアに移転することを発表した。
GROOVE Xはシードラウンドのファンディングとして国内最大級となる14億円を調達するなど、現在注目のロボットハードウェアメーカーだ。
なぜ移転先に人形町を選んだのだろうか。プレスリリースで説明されているので紹介したい。
私達が日本から発信したいと考えている次世代ロボットは、過去に丹念な作業で一つ一つを作りあげ、無機物に魂をこめてきた人形師たちの系譜と歴史を礎にしていると考えております。
人形町の町は、古き良き日本文化を守っており、そこに日本独自のテクノロジーが融合する事で、新世代家庭用ロボットの未来へ続く産業の起点に適した町だと考えております。
ロボットメーカーとして、この場を選んだ必然性がきちんとある。
そして、実際ハードウェアメーカーが集う秋葉原からも利便性が良い立地にもなっているのも見逃せない。
新たな人形町オフィスのエントランスには、「歩」の文字。
焦らず、驕らず、諦めず、一歩一歩、高みを目指す、そんな想いが込められているという。
この文字の書かれた様子もオフィシャル動画が公開されている。
新しい所在地は上記の通り。
拡大した新オフィスで、今後も継続的な事業拡大に向けてエンジニア採用を強化、現在24名の組織から今後2年で約3倍への人員拡充を見越すとのこと。
最後に代表の林要氏よりコメントをいただいた。
GROOVE X 林要
日本が世界に発信するべき新産業の礎となる場所として、人形町を選びました。私達が作るロボットは、長年日本が培っていた「神を細部に宿す」こだわりの文化の延長線上にあります。世界が惚れるロボットを人形町から生み出すべく、鋭意開発中です。引き続き、応援お願いします。
今後GROOVE Xの新しい情報があればお伝えしていきたい。
林さん、移転おめでとうございます! 今度改めて取材とお祝いに伺います!
GROOVE X 株式会社
ABOUT THE AUTHOR /
中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。