学者たちがセックスロボットは過度にハマりすぎる恐れがあると警告

イギリスのメディア、The Registerによれば、セックスロボットの登場で、人間が極度に依存しすぎる可能性があると専門家たちが警鐘を鳴らしているという。


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ゴールドスミス大学で開催された「Second International Congress on Love and Sex with Robots」カンファレンスにおいて、スイスのオリバー・ベンデル教授は、セックスロボットの道徳について幅広く疑問を投げかけるべきであると語った。

例えば、セックスロボットはどのような性的スキルを持つべきなのか、人間を性的に誘惑できるべきなのか、ロボットは人間の要求を拒否してよいのかどうか、常に人間が利用可能でよいのか、といった問題だ。

人間を相手にする場合と全く違う状況がセックスロボットを相手にすると起こり得るのは間違いなく、またそこで様々な問題が起ることが容易に想像できる。

ベンデル教授は「人間がセックスロボットを過度に利用することで、人間を相手にする性行為は減少する」と警告する。また「セックスロボットに立場を奪われた人や、セクスロボットを手に入れることができない人にも影響を及ぼす」とその影響力の大きさを語る。

AIとロボット工学の両方が急速に進歩している中で、セックスロボットの様々な問題点の解決は、最終的に社会全体が考えるべきものであって、既存のポルノ業界に任せてはならないと言う。


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ロボスタではこれからもこの問題点とその解決の道筋を追いかけていきたい。

僕はこう思った:
まったく同感です・・・。


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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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