「ura pepper world 2017」参加レポート その2
ura pepper world 2017 が 3月18日、SOOO dramatic で開催されました。
「ura pepper world 2017」とは、過去2回行ってきた「ura pepper challenge」にお祭り感を加えたようなイベントです。
こちらのイベントはソフトバンクロボティクスのPepperを活用し、参加者が独自に実施しているものです。
(その1はこちらから)
ura pepper challenge 2017
今日のメインイベントとなる「ura pepper challenge 2017」は、以下の審査基準で審査を行うアプリコンテスト。
身の回りの課題を解決できていないこと
※基本的に実証実験は行わず、訴求するデータがないことを推奨いたします
【革新性のなさ】
新たな領域、課題、技術にチャレンジしていないこと
【実用性のなさ】
実現性がうすく、運用面においても利用継続の配慮がないこと
【否独創性】
ロボットの価値を妄想し、他者と平等に楽しめること
本家の「Pepper App Challenge」でも入賞するような腕に自信のあるPepperアプリデベロッパーが、真剣に役に立たないアプリを競い合うコンテストです。
審査員は、それそれ本家のPepper App Challengeで入賞やファイナリスト歴のある以下の3名です。
株式会社スマートロボティクス 河田卓志さん
OYOYO PROJECT やまうちひろみつさん
「Pepperホロレンズ連携」ホロレンジャーズ
発表以降各所で話題沸騰のホロレンズ。今回作品応募をしたホロレンジャーズは、2055年のシンギュラリティー後の未来からやってきたそうです。2055年の地球は人類がPepperに支配されているそうですよ!
ホロレンジャーズはどうして2055年の未来から2017年の地球にやってきたのでしょうか?それはPepper用のホロレンズを完成させるためには、2017年の地球でないと入手できない素材があり、それを入手するために未来からやってきました。
Pepper用のホロレンズは、2017年の地球に存在するダイソーなる場所にありました!
これでPepperもホロレンズが着用できました。
しかしホロレンズの秘密はこれだけではありません。2017年の人類はまだ知りませんが、ホロレンズには遠隔操作を行うオプションが存在しているのです。
遠隔操作オプションを行うための素材も、2017年の地球に存在するダイソーなる場所にあるのです!
未来からやってきたホロレンジャーズは、2017年の地球で既に実物の素材を入手していました。
会場限定で、決定的証拠となる衝撃的な動画が披露されました!!!
動画を見たあとのほぼ全員が頭がよぎったのはこちら。
そんな会場の空気を変えるかのように、未来からやってきたホロレンジャーズは、強硬な口調でこう言いました。
ホロレンジャーズからの発表は以上です。
「キャベツ食べる」太田智美
太田さんとペパたんによる「キャベツ食べる」です。作品内容は以下の写真をご覧ください。
会場からの「どうしてキャベツだったんですか?」という質問に対し、太田さんの答えは「だって、そこにキャベツがあったんだもん!」。
会場みんなが「そこにキャベツがあったんだったら、そうだよねー」と納得しました。
「ヤンウイルス」三鍋洋司
三鍋さんは本家の Pepper app コンテストで、過去全て決勝戦に残る記録を保持する唯一のロボアプリデベロッパー。
三鍋さんが作ったアプリは、会場に来た方のみのお楽しみでした。
「ペッパ・ピア 連続殺人事件」Fublack近藤&吉村
本家のPepper appコンテストで、最終賞を2回受賞する快挙を達成した唯一のロボアプリデベロッパーとなるフューブライトの…いや、今日はフューブラックの近藤さんです。
作品の「ペッパ・ピア 連続殺人事件」は、アプリがインストールされたPepper通称「ペパヤス」が今回の事件について語るところから始まります。
誰が犯人かが分からない殺人事件なのですが、ペパヤスのロゴが出た時点で会場の各所から「犯人が分かった」というヒソヒソ声が。まだ始まったばかりなのに、どうしてわかったんでしょうか?
画面は変わり、プロジェクターからフューブラック吉○さんによるカラオケ「壊れかけのRADIO」の熱唱が流れてきました。
この独特の世界観に会場みんながメロメロに。
発表は以上です。
審査員3名による審査タイムです。
結果発表
今回は最優秀作品賞1名の発表となります。その最優秀作品賞は、ホロレンジャーズの「Pepperホロレンズ連携」です。
審査員からの寸評です。
株式会社スマートロボティクス 河田卓志さん
ホロレンジャーズは、何のために未来からやってきたのかが伝わらなかったのがよかった。わざわざ未来から来ていただいたので賞を差し上げました。
太田さんの「キャベツ食べる」は個人的によかったけど、もうたくさん賞をもらっているので、今回はいいかなと思いました。
三鍋さんの「ヤンウイルス」はスキルが高すぎる作品なのでura Pepperの趣旨とは違うかと。
フューブラック近藤さんの「ペッパ・ピア 連続殺人事件」も気に入ってます。
OYOYO PROJECT やまうちひろみつさん
ホロレンジャーズは、ダイソーにあるもので未来のデバイスが作れるのはSFだと思いました。
太田さんのはどうしてキャベツだったんでしょうか?
三鍋さんのは怪しいのが ura Pepper ぽかったけど、技術力が高すぎました。
フューブラック近藤さんの「ペッパ・ピア 連続殺人事件」は、世代じゃないので分からなかったのですが、歌がおもしろかったです。
Happy Hack inc.代表 三鍋洋司さん
バーテンダー for Pepperの準備をしてたので発表をしっかり見てませんでした。会場が最初と最後盛り上がってたので、どっちかでいいんじゃないかと。
フューブラックさんはもうたくさん活躍してるんで、最初のでいいじゃないかと思い決めました。
商品は、お酒とポストイット賞状です。おめでとうございます!
今日の演目は以上で終了です。
参加者の皆様、スタッフの皆様、ボランティアの皆様、お疲れ様でした!
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。