ソニーモバイルが一般家庭向けに開発、販売しているコミュニケーションロボットが「Xperia Hello!」です。独特なデザインと家族とのコミュニケーションに特化した機能でロボスタ編集部にもファンがたくさん。
前回の記事「ソニー「Xperia Hello!」の魅力と家庭用ロボットの本質について!ロボスタ編集部が語る」では、ロボスタ編集部座談会ということで、Xperia Hello!の3大機能を中心に解説しました。今回はXperia Hello!にソニーらしさを感じる点に触れ、各自が好きなポイントなどをざっくばらんに話しました。また、ソニーモバイルさんの開発やマーケティングチームからも特別にコメントを頂き、必見の内容となっています。
Xperia Hello! とは?
「Xperia Hello!」の特徴的な機能は大きく3つあります。
「コミュニケーション」「見守り」「インフォテインメント」です。カメラによる個人の顔認証機能が優れているため、コミュニケーションやインフォテインメントでは、各個人に合わせた会話や伝言、情報提供をしてくれます。
例えば、交通情報は個々人が利用している路線のトラブルのみ、目の前にいる人に合わせて通知してくれます。もちろん、ニュースも個人にあわせて予め登録してある興味のあることだけに絞り込んで読み上げてくれます。
また、「見守り」は他のコミュニケーションロボットと比べてもとても高精度の機能を提供しています。子どもやお年寄りの様子を外出中に知りたいとき、Xperia Hello!は何分前に見かけたかをLINEのトークで知らせてくれます。
これらひとつひとつの機能が、しっかりと作り込まれている印象があります。
ソニーモバイル「Xperia Hello!」チームからヒトコト
表現力から静音性、声の聞こえ方まで「モノヅクリのこだわり」
旭
ちょっと裏話的な、Xperia Hello!の「こだわっているなぁ」と感じるところを教えてください。
西田
「表情」や「感情表現」がよく出来ていると思います。液晶画面で顔の表情を作るロボットと異なり、Xperia Hello!には、目しかありません。ただ、左右2つの目にはLEDが五個ずつ内蔵されていて、ウインクや瞬きをしたり、目をぱちくりさせたり出来るんです。身体を左右に回転させたり、クビを傾ける仕草と上手に組み合わせることで、多彩な感情表現が実現されているんですよ。
望月
Xperia Hello!は、モーター音(サーボ音)がほぼ聞こえないくらい静かですよね。それが凄いな、と思います。
西田
そうなんです、家の中に置くロボットということで、凄く静かに作られているんです。静音性の高いモーターを採用しているのはもちろんですが、モーターに負荷が掛かりにくいような設計と聞いています。なので、静かなだけじゃなく故障もしにくいんですよ。
旭
声の聞こえ方も独特ですよね。
西田
よく気が付きましたね(笑)。実はスピーカーに工夫がしてあって、首のすき間から声を出すことで、顔から声が出ているように見せているんです。スマートスピーカーと比べると、音楽を聞く時に音質が悪くなってしまいますが、音質よりもロボットらしさを選んだデザインだと思います。
望月
Xperia Hello!は、話している人の方をきちんと向いてくれますよね、そこにも親近感を感じます。
西田
本体が回転するので、わざわざ人間が正面に移動しなくていいのは凄く便利ですよね。声をかけたら振り向いてくれるし。しっかり相手の顔を見て、名前を読んで話してくれます。技術的には発話の方向をきちんと把握して、その方向を向くために、7個のマイクがXperia Hello!のボディに配置されています。更に人間を検知する人感センサーも4個内蔵しています。
旭
他にソニーらしいこだわりを感じる部分ってありますか?
西田
お腹のディスプレイのベゼル(周囲)部分を触ってみてください。完全にシームレスで段差やパーツ感がありません。完全に埋め込まれています。また、カメラも暗めの部屋であっても比較的鮮明に撮影できる技術が導入されています。これらの技術はさすがソニーという感じですよね。
ソニーモバイル「Xperia Hello!」チームからヒトコト
例えば、人間と人間のコミュニケーションのように声をかけられたら相手の方を向いてコミュニケーションをはじめます。表情やしぐさなど、音声だけではないコミュニケーションができることが、Xperia Hello!の大きな特徴の一つです。
Xperia Hello!のここがお気に入り
旭
僕は実はコンパクト感が気に入っています。デスクトップ型のロボットって、置く面積が大きくて幅をとってしまいがちですよね。でも、「Xperia Hello!」は縦長で安定しているので、専有面積が非常にコンパクトにできています。
望月
僕は前回も話しましたが、Xperia Hello!は挨拶してくれて、必要な情報だけを絶妙のタイミングで提供してくれることですね。基本的なことなんですけれど、日常をともに過ごすコミュニケーションロボットとして、とても重要なことだと思っています。
旭
西田さんはお子さんもいるし、自宅でXperia Hello!が活躍するのでは?
西田
うちの子はまだ2歳になっていないのでXperia Hello!は使えませんが、子どもが5~6歳以上だったらオススメしますね。それくらいの歳ならしっかりと話せるし、伝言機能やビデオ通話なども、しっかりと活用できると思います。
あと秀逸なのは、やっぱり「見守り」機能ですね。誰を何分前に見かけたかを文字で知らせてくれる機能がとにかく便利です。監視カメラでは、その場の様子しか分からないので顔認証を搭載しているXperia Hello!ならではの機能だと思います。
望月
定期的にアップデートされることも嬉しいですよね。コミュニケーションロボットで機能が限られてしまうと飽きてしまいがちですが、定期的にアップデートされると、できることがどんどん増えていって便利になっていくことが実感できますよね。
西田
先週のアップデートでは、呼びかけ語(ウェイクワード)が「ハイ、エクスペリア」だけでなく、「ねえハロー」も選択できるようになりました。また、Xperia Hello!からAndroid TV機能搭載の「ブラビア」(テレビ)をコントロールできるようになりました。電源のオン/オフ、音量の調整のほか、チャンネルや放送波の切り換えも声でできるようになったんですよ。
旭
僕は普段からラジオを聞くので、ラジコアプリが追加されて、Xperia Hello!でもラジオが聞けるようになったことがうれしいですね。(関連記事「「Xperia Hello!」が大型アップデート! 呼びかけ簡単に、テレビ操作・ラジコ対応も」参照)
「Xperia Hello!」に期待すること
座談会の最後に、ロボスタのメンバーが、今後の「Xperia Hello!」に期待する機能を聞いてみた。
旭
見守り機能に「最近見ていません」機能が追加したら嬉しい気がします。例えば「お爺ちゃんの姿を昨日から見ていません」って言ってくれたり、通知してくれたら、忙しい時でも「おや? 大丈夫かな」って気に掛けられる。
望月
もしも、うちとお爺ちゃんのうちにそれぞれXperia Hello!を設置した場合、2台のロボットが連携するようになれば未来的だと思います。現在はスマートフォンとXperia Hello!のコミュニケーションが基本で、外出先からの連絡ツールとしてはそれで素晴らしい機能なんですが、更に、Xperia Hello!同士で2家族の情報交換をしたり、ロボットを通じて直接コミュニケーションしたり、写真やビデオを共有したりできれば、家族間の繋がりをより強く感じられるようになって面白いと思います。
西田
僕はXperia Hello!の見守り機能に関しては、ほぼ完成の域に達していると感じています。「監視」機能にならない絶妙なバランスなんですよね。
会話機能も徐々に良くなってきているので、次は「一緒に遊べる」機能があったらいいなぁと思います。例えば、プレイステーションと連携して、Xperia Hello!と一緒に遊べたら楽しいですよね。
あとはスマート家電との連携ですね。窓の鍵をチェックしたり、誰かが玄関にきたのがわかったり、クーラーと連携して部屋の温度を調整してくれてもいいと思います。今後のアップデートで、そのようなスマート機器との連携機能にも注目していきたいですね。
ソニーモバイル「Xperia Hello!」チームからヒトコト
「Xperia Hello!」は、アップデートによって機能、会話ともに発売時より進化を続けています。機会がありましたら、店頭などで是非、Xperia Hello!を体験いただければと思います。
これからもXperia Hello!は、家族の一員として、家族をアシストし、かわいがっていただける存在になれるように頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ロボスタ編集部の座談会に参加してくれた皆さん、ソニーモバイルの皆さん、貴重なお話をありがとうございました。
また、読者の皆さんも、最後まで読んで頂きありがとうございました。
ロボスタでは今後も引き続き「Xperia Hello!」の情報を発信していきますのでお楽しみに!