【埼玉 X ロボット】第3回ロボットビジネス交流会に行ってきました
ロボットビジネスに優しい埼玉県
埼玉県では「先端産業創造プロジェクト」の一環として、ロボットに関して色々な面でバックアップをする体制を取っています。
ロボスタ.infoでもロボットSAITAMA2015の模様ををレポートしたり、国際ロボット展での出展ブースのご案内をさせて頂きました。
そんな中、2016年1月14日に交流会が開催されるというご案内をいただきました。
交流会の趣旨としては
埼玉県ではロボットビジネスを促進するため、企業や大学、ベンチャー、金融機関、支援機関等の方を対象に、ロボット開発や活用等を紹介するセミナー、情報交換を行える交流会を開催します。
第3回交流会では、実際にロボットを開発している企業や導入している企業の双方から、現場ニーズやロボット活用例を御紹介いただきます。(案内パンフレットより抜粋)
とのこと。
また、PepperやSotaの実演も行われるとのことで、生まれも育ちも埼玉。ずーっと県民税を納税している私が行ってきました。
会場は満員!
会場に到着したのが開演ギリギリ。平日の午後ということで、どうだろうと思っていたのですが約100名の方が参加されていて、ようやく空いている席に着席したと同時に交流会が始まりました。
開会に引き続き講演会です。
国内外のロボット活用動向(IoT、ドローン等)・国等の戦略や環境整備について
株式会社NTTデータ経営研究所 事業戦略コンサルティングユニット
シニアマネージャー 三治信一朗 さん
現在の国内の状況並びに、海外のロボット事情(韓国・中国・ヨーロッパ・米国)について解説されていました。
今後のポイントとして「マーケットを活性化させるために、インテグレータが重要な役割を担う」「短期間ではなく長期間に渡っての産学連携が必要なる」「業界団体まではいかなくても良いが組織化の必要性」という点を強調して挙げていました。
東邦薬品物流センターにおけるロボット開発と導入~物流現場の導入最前線~
東邦ホールディングス株式会社
開発本部 担当部長 田井良一 さん
東邦薬品とは医薬品の卸しを行っている企業で、ロボットを活用した物流センターを2013年に埼玉県に開設。効率化と出荷精度の向上を推し進めているとのこと。精度に関しては99.99999%を目指していて、2014年度約3400万出荷数のうち、誤出荷はたった3つという精度とのこと。
この取組で第6回のロボット大賞の優秀賞を受賞しました。
自動追従ロボット「サウザー」の可能性~人や物を運ぶ移動ロボットの活用例~
株式会社Doog
執行責任者 城吉宏泰 さん
自動追随ロボット「サウザー」の紹介を中心にされていました。
通常のロボットは単体で商品化する事が多いのですが、「サウザー」に関しては移動装置として使うことも可能とのこと。つまり「サウザー」を自社製品の一部に組み込めるというもの。こういうスタンスって面白いですね。
交流会で試しましたが、自動追随に関してはボタンを押すだけという簡単さ。その上120キロ迄運搬出来るパワーを持っているので、色々な場面での活躍が期待できそうです。
Pepperを活用したロボットビジネス~ロボットとの新たなコミュニケーション~
合同会社生活革命
代表 宮沢祐光 さん
ロボットスタートのパートナー企業の生活革命さんです。Pepperを活用した数多くの事例を紹介されていました。数また、Pepperを使ったプレゼンテーションで集客がどれだけ増加したかという数字も具体的に提示されていて、その数字に驚きました。
また、次にご紹介する武蔵野銀行さんに導入されたPepperも協力されているとのこと。埼玉でPepperといったら生活革命さんになりつつあります。
武蔵野銀行におけるPepperの活用と金融機関におけるロボット導入ニーズ
株式会社武蔵野銀行
営業統括部 営業企画室 調査役 山田哲 さん と Pepper
武蔵野銀行は埼玉県を中心としている銀行。埼玉県民(とくに南部)で知らない人はいない地方銀行です。
12月中旬から本店営業部、さいたま新都心パーソナルプラザで「Pepper for Biz」を導入されたとのことで、武蔵野銀行が考えるこの先を山田さんとPepperの掛け合いでプレゼンテーションされていました。特にPepperがFintechを解説するのを見ると、未来感が増します。
こちらは近々取材に伺う予定ですので、ご期待ください。
りそな銀行の新型店舗におけるコミュニケーションロボット「SotaTM」の活用
株式会社りそな銀行
営業サポート統括部 チャネル企画室 室長 真子宗周 さん とSota
豊洲支店でのNTT DATAさんとの実証実験の一環としてSotaを設置しているりそな銀行さん。Sotaの導入目的などを説明していただきました。また、Sotaは山田さんとの掛け合いで自己紹介もしてくれました。
Sotaの導入に関しては、将来性を感じる打ち出しをする際、前述したNTT DATAさんから提案いただき導入したとのこと。
若い女性からの人気は高いとのことで、羨ましいぞSota!
上記以外にも藤沢市の産業労働課の山出さんから「藤沢市ロボット産業推進プロジェクト」のご案内(助成が凄い…)、埼玉県ロボットプロジェクト事業化推進アドバイザーの三井住友海上火災保険の北河さんから「ロボット実証実験中の事故に備える保険制度」についてのお話などがあり、講演の部が終了。
そして、会場を移して懇親会となりました。
参加者の方とお話しましたが、「ここまでロボットで盛り上がっている自治体主催の交流会ってないかも知れない」と仰っていました。確かにロボットに対する熱気を感じました。特に埼玉を地盤にしている銀行(埼玉りそな銀行さんや武蔵野銀行)さんが呉越同舟で前向きに参加されている点に、県の本気を感じました。
会場には、先ほどプレゼンテーションをしていた「サウザー」「Pepper」「Sota」が展示されていて、交流会参加者の方も実際に興味津々という感じで見ていました。
この交流会に興味を持たれた方は、埼玉県先端産業創造プロジェクトのWebサイトをご覧頂ければ色々情報が載っていますので参考にしてください。
埼玉県に会社が無くても参加可能です。
次回も是非参加したいと思いますので、関係者の皆様よろしくお願いします!!