第二回 テレノイド体験会 & Meetup Eventが開催されました
9月4日、株式会社テレノイド計画東京オフィスで「テレノイド体験会 & Meetup Event」が開催されました。
石黒教授が手がけたあのテレノイドを見るだけではなく、思う存分体験することができるという貴重な機会です。前回開催されたテレノイド体験会が大好評につき二回目の開催となりました。
まず、テレノイド計画の山岡さんからテレノイドについての説明です。
株式会社テレノイド計画は2015年7月に、ATR(株式会社国際電気通信基礎技術研究所)の技術シーズの事業化を目的に設立された会社です。
株式会社テレノイド計画
「コミュニケーション」について考えてみましょう。
コミュニケーション(Communication)の語源は、ラテン語の「Communis(コミュニス、 共有する・分かち合う)」と言われています。
ネアンデルタール人は身体の構造上、複雑な言葉が喋れず、コミュンケーションが上手に行えないことで絶滅したと一説には言われています。
コミュニケーション手段はテクノロジーの発展と密接に関係しています。[言語→文字→紙]と進化し、現在は[インターネット]を使ったコミュニケーションが行われています。
テクノロジーにより、簡単に・素早く・頻繁なコミュニケーションが取れるように進化しています。
テクノロジーの進化によりリモートワークも可能な時代となりましたが、一方で米ヤフーのように在宅勤務を禁止した会社もあります。代表のメリッサ・マイヤー氏はその理由に「在宅勤務により、スピードと品質が犠牲になります。私たちはYahoo!としてひとつになるために顔を合わせる必要があるのです」と言いました。
コミュニケーション(Communication)の語源はである、「分かち合う」にも注目してみましょう。
「会話における”間”の回数の比較」という研究結果では、ボイスチャット・ビデオチャット・対面による会話を比較しています。対面による会話は”間”の回数が多くなり、ボイスチャットでは”間”の回数が少なくなります。
テクノロジーによりコミュニケーションの手段が発達し、リモートワークも可能となりました。しかし同時に米ヤフーのようなリモートワークの問題点も露呈してきました。
そこで次のコミュニケーション手段としてのロボットがあると思われます。
リモートワーク時にロボットを通じてコミュニケーションを行うというものです。人間の存在感をロボットで伝達させ「テレプレゼンス」を実現させます。
テレノイドについてです。
遠隔操作型の小型アンロドイドで、人間の存在感を効果的に伝達する外見が特徴です。パソコンのソフトウェア「TelenoidController」を通じ遠隔コミュニケーションが行えます。
特徴的な外見は男性にも女性にも、幼い子にも高齢者とも見えるデザインを体現しています。
柔らかい素材で作られているので、抱きかかえて利用します。そのため必然的に近い距離でも会話となります。
テレノイドは9月から販売・レンタルを予定しています。販売価格は、税抜100万円を予定しています。ベータ版販売で次世代バージョンとの交換を保証。共創プログラムに参加することができます。
レンタル価格は月5万円。介護施設向けへのレンタルを想定しているそうです。
テレノイドについての説明は以上です。
続いて、テレノイドの体験会です。
体験会が終わった後は、ピザを片手にMeetupタイム。
参加者全員が口を揃えて言っていたのが、最初は気持ち悪いと思っていたけど、体験した後はテレノイドが愛らしくなってきたと。
それぞれに体験してみて沢山の感じたことがあり、夜遅くまで参加者同士で盛り上がりました。
ご参加いただいた方、スタッフの方みなさまお疲れ様でした。
株式会社テレノイド計画
(追記)
テレノイド体験会の第三回が9月21日開催で決定したそうです。体験してみたいという方は、以下のフォームからご応募を。参加無料です。
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北構 武憲本業はコミュニケーションロボットやVUI(Voice User Interface)デバイスに関するコンサルティング。主にハッカソン・アイデアソンやロボットが導入された現場への取材を行います。コミュニケーションロボットやVUIデバイスなどがどのように社会に浸透していくかに注目しています。