ロボットエバンジェリストの西田です。わーわー。
日本のGoogle Homeでも、Actions on Googleが使えるようになりました!みなさんはもう、試してみましたか? せっかくなので、ローンチタイトルを作成したベストティーチャーさんに教えてもらいにいってきました!
ベストティーチャーさんが開発したActionは、例えば2人が英語で話している会話がスピーカーから流れて、最後に関連した質問が出題されて、2人の英語会話の内容が理解できていれば答えられるようになる、といったリスニング上達アプリ等です(このページの最後に動画があります)。
ベストティーチャーって何?
ベストティーチャーは、オンライン英会話スクールで、ライティングとスピーキングが両方学べるのが特徴です。サイト上で英文を作成すると添削してもらえて、その英文を元にSkypeのビデオ通話で会話の勉強ができます。ビジネスマンであれば、「自分がビジネスで、英語を使って何を話したいか。」を英文にした後に、その英文を使って会話してみることで、実践に近い練習が出来る仕組みです。
いろいろ教えてもらったので、Q&A方式でお伝えします! (分かりやすいように、アプリという言葉を使っていますが、実際はActionという言い方になります。)
西田
そもそも、Actions on Googleって、どういうものなのでしょうか?
甲斐さん
iPhoneでいうアプリみたいなもので、我々サードパーティが独自に開発したソフトになります。インストール不要なので、内蔵ソフトのような感覚でつかえるんですよ。「OK Google, Best Teacherと話す」と、話しかけることで、利用することが出来ます。
西田
今回リリースしたアプリ(Action)は、どういったものなのでしょうか?
宮地さん
読み上げた英文を聞き取って、4択形式の質問に応えてもらうアプリです。これは、リテンションとよばれるもので、会話の内容を覚えて意味を理解することで、質問された時に適切な回答ができる力を身につけることが出来るんです。問題に使用されている英文はベストティーチャーで実際に作成した英文をベースにしているので、本格的ですよ。
西田
無料で使えるんですか?
宮地さん
誰でも無料で使えます。ベストティーチャーの入門編として、まずは英語に親しんでもらいたいと思って開発しました。英語は普段から発話したり聞いたりすることが大事なので、スマートスピーカーに向いていると思っています。英語といえばベストティーチャーと言うかたちで、コンテンツが広がればいなと思っているんですよ。
西田
ローンチパートナーということですが、どういう経緯で?
甲斐さん
「英語のコンテンツのニーズが有るのでは?」ということで、googleの方から夏頃にお話をいただいたのがキッカケですね。8月の上旬くらいから、開発をはじめました。日本語で会話できる実機がなかったので、全てシミュレーターで開発をしたのですが、文字ベースだったので大変でしたね。英文を読み上げる部分は、SSML(音声合成用のマークアップ言語)をつかって音声ファイルを再生しているのですが、シミュレーターでは凄く遅かったんですよ。実機では早くてホッとしています。
西田
読み上げは音声ファイルなんですか?
宮地さん
英文の読み上げは、ベストティーチャーのスクールで利用している音声合成を使ってます。言語設定を日本語にしている状態で英語の音声合成をしても、どこか日本語っぽい感じになってしまうのですが、この方式だと本物の英語の発音に近い英文で学習することが出来るんです。
西田
プログラムは、どういう仕組で動いてるんですか?
甲斐さん
先日API.AIから名前が変わった、dialogflowを利用して作成しています。dialogflowのWebhookという機能を使って、Railsの自社サーバーを呼び出してjsonを返却しているんです。jsonの中には、音声ファイルをSSMLで指定しています。
西田
日本語の音声は、オリジナルですか?
甲斐さん
日本語の音声は、Google Homeの機能を使っています。内部的に女性1、女性2、男性1、男性2の4種類から選べるのですが、男性1を使用しています。英語の読み上げの声が男性なので、それに合わせたカタチです。
西田
これって、どのくらい練習したら英語が上達できますか?
宮地さん
英語は毎日やらないと伸びないので、一日一回、1問題でいいので挑戦してみてください。まずは、継続して100日やっていただければ、自然にリテンション力が身につくと思いますよ。英語に興味があったら、ベストティーチャーのオンラインスクールにも挑戦してみてくださいね!
西田
今後の展開は、どう考えていますか?
宮地さん
スマートスピーカーがある生活は日本で最近始まったばかりなので、ユーザーとして使い倒せておらず、サービス設計に試行錯誤していました。なので、実際のUXについては、まだまだ改善できるのではと思っています。今回、画面がないのでわざと説明を多くしたんです。なれてきたらGoogleHomeの発話をさえぎって入力してもらうイメージで作成したんです。実際使ってみると、みなさん最後まで聞いてしまうので、このへんは簡潔なものに直したいですね。サーバー上では、何回使ったか、どの問題を間違えたかなどのスコアを保存しているので、今後は活用して個人にあった適切な問題を出題できるようにする予定です。
なるほど! いろいろ考えてコダワリながら、作られているのが伝わりました!
最後に、実際にActionを試してみました。現在も改良を加えているということで、テスト版のActionになります!
こうおもった
英語の勉強は、ハードルが高いので、まずは気軽に無料に試せるのは素敵! 英文が長くて難しいので、最初は簡単なのにしてくれたらうれしいです!
ベストティーチャー 公式ページ