中国EXDOLL社のAI搭載セックスロボット、来年4,000ドルで発売へ

中国、大連にあるドールメーカー、EXDOLL社がスマートセックスロボットを開発中とイギリスの様々なメディアが報じた。EXDOLLは現在120名の従業員を抱え、毎月400体のセックスロボット、セックスドールを生産しているという。2009年にはわずか10体だったというからその成長ペースは著しい。EXDOLLはこのセックスロボットの需要の高さを、中国の女性不足を背景のひとつに挙げている。


記事の中では、工場内部、製造過程も紹介されており異様な光景に見える。セックスロボットの作り方は白いプラスチック骨格をベースに、3Dモデルを使ったシリコンのスキンをフィットさせていく。身長、肌の色、胸の大きさ、目の色、髪の色などは購入者のカスタムオーダー通りに作っていくという。

来年登場する高度なスマートセックスロボットは、常時無線LANでネット接続され、Siriのような音声アシスタントを搭載し、会話ができるようになりるという。もちろん、音楽再生や、家電のオンオフなどもできるし、スマホアプリから制御もできるという。まるでスマートスピーカーのようだ。これで25,000元(およそ4,000ドル、43.6万円)での販売される予定だ。なお通常のAI非搭載モデルの製品の10倍の価格設定になっている。


EXDOLLは、セックスロボットを性的な用途だけではなく、有意義な会話を行い、家事を手伝ってくれたり、アシスタントや受付係としても働けるようにすることを狙っている。セックスロボットが高齢者の孤独を癒やし、さらに高度化することで障害者の世話もすることができるようなることを目指すという。

そのコンセプトは以前紹介した「サマンサ」と同様だ。今後このコンセプトが当たり前になる時代がくるのだろうか。


僕はこう思った:

セックスロボットのセキュリティのリスクについてもあわせてどうぞ。


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中橋 義博

1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。

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