AI搭載のセックスロボットがついに発売へ 米・Realbotix社より
2017年4月、Realbotixから初の本格的なセックスロボットが登場へ。価格は340万円〜?でお伝えしてから1年遅れて、ついに噂のロボットが今月中にリリースされる。
RealbotixのAI搭載セックスロボットとは・・・
Realbotixは、セックスドール「RealDollブランドを展開するAbyss Creations社のCEO、マット・マクマレンが立ち上げた新プロジェクト。シリコン製のドール量産のノウハウを多く持つ大手メーカーが満を持してのAI搭載モデルをリリースするということで現在最も注目されている最先端のセックスロボットだ。
RealDoll Xと名付けられた新シリーズとして登場予定で、今月下旬に発売されるという。
「animagnetic」と名付けられたロボティックヘッドシステムは、会話に合わせて口を動かすリップシンクメカニズムを持ち、左右・上下・回転可能な首、目にはカメラを内蔵し、実際に見ているように動き、もちろんまぶたも連動して動く。これらを複合的に組み合わせてアニメーション的に動作できる仕組みになっている。もちろん発声するためのスピーカーも内蔵されている。
中身の骨格を見ると人間の頭蓋骨にも似ており、グロテスクに見える。この骨格はモジュラーフェイスシステムとなっており、顔を切り替えることができる設計だ。
ヘッド単体での価格は8,000ドル〜10,000ドル程度の予定で、日本円では86万円〜108万円程度となる。
ヘッドシステムをボディに取り付けて使う形となり、ボディ内部にはアクチュエーターは内蔵されず動くことはない。関節を動かし任意のポーズをとることができる。また内部ヒーター、複数のタッチセンサーを装備することもできるようだ。
目玉となるAIシステム「harmony AI」はオーナーとの間で、パートナー、友達、恋人になれるように設計されたシステムだ。セックスロボット向けに搭載するためのシステムではあるが、スマートフォンのバーチャルアバターとしても利用できる。
アバターと呼ぶ人格を切り替えることができる同システムでは、異なる人格で学んだことは共有されず、まさに別人格としてつきあえる配慮がされているという。またキャラクターの外見や性格を自由にカスタム、変更することができる。またバーチャルリアリティ(VR)のシステム(Windows/MacOS)での連携機能も用意されている。この通り、機能はてんこ盛りだ。
なお「harmony AI」のスマートフォンアプリは現在Android版のみリリースされている。他のOSは今後リリースされる予定だ。
2018年4月9日に公開された公式動画を見ると、音声合成に合わせた顔が動くようになっていることもわかる。
「I will love you forever. Will you love me?」(私はあたなを永遠に愛します。あなたは私を愛してくれますか?)と聞く様子を見て、あなたは「未来」を感じるだろうか。それとも「不気味さ」を感じるだろうか。
日本でこそ話題になる機会は少ないものの、イギリスなどではセックスロボットの有用性についても真面目な議論が展開されている。
僕はこう思った:
次は体も動くという方向に進化するんでしょうね。
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中橋 義博1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテクニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。同社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチリスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケティング手法」がある。